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フランスにおけるピアノ教育の伝承

公益財団法人 日本ピアノ教育連盟 第36回 全国研究大会 ノートVol.1

2023年9月1日(土)、9月2日(日)、武蔵野音楽大学江古田キャンパスで開催された研究大会に参加してきました。
毎年、生徒さんたちが参加しているコンクール主催団体の講義です。

2日目に開催された「ジャン=マルク・ルイサダ」氏の講義の内容をノートします。

「フランスにおけるピアノ教育の伝承」
ルイサダ氏の幼少期から受けた音楽教育の内容から始まり、彼がコンクールの審査員をしていて考えることはどのようなものなのか、ピアノ教育とはどうあるべきかを話してくれました。

6歳の時にはオーケストラとの共演を果たしたとのことでしたので、やはり天才なのでしょう。2か月に1回、1週間寄宿舎のようなところで一日10時間のレッスンを受けていたというから、すごい集中力です。

一番印象にい残った内容を書き留めます。

ピアノを弾くときのフォーム
1.手は鉄のように固く
2.腕は羽のように軽く
3.上腕二頭筋はボディービルダーのように鍛えられたものであること

ずっと、手に力を入れないで、軽く弾くことと教えられていたような気がしますが、反対だったのでしょうか?

自宅に帰ってから、手に力を入れて弾いてみました。腕がとても疲れますが、とてもきれいな音がするし、滑らかに弾けます。昔から脱力脱力といわれ、いろんな方法を試してみましたがうまくできなくて忘れていましたが、手に力を入れて弾くように練習したら手に筋肉がついて、腕に力を入れなくても弾けるようになるので、自然に脱力ができるのかなと思います。

手に十分に力を入れて弾くだけの指や手が作られていない前から、脱力をしようと思っても所詮無理なことなのかもしれません。手に力を入れて弾く、という脱力とは反対のことをやってみて、脱力のことが分かるなんて、、、。

そして、上腕二頭筋の件。多分これと肩甲骨の動きがつながってくるのかなーと思います。先日、あるピアニストの演奏を舞台袖から見る機会があり、ピアニストの肩甲骨がムキムキ動いていたのでびっくりしました。ピアニストの演奏フォームは美しく、無駄がなく、力強い音、レガートの滑らかさ、クリアなピアノの響きでした。

ピアノを弾くのって、指だけじゃなくて身体全体ですもんね。今まで椅子の高さくらいしか気にしてきませんでしたが、肩甲骨にまで配慮してみましょう。

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