生贄探し(暴走する脳)中野信子・ヤマザキマリ

すごい題名ですよね。新聞広告でみて読んでみたくなりました。

中野信子さんは、お昼のワイドショーに出演されていて、素敵な人だなぁと思っていました。
話し方がとても落ち着いていて好きなんです。

目次もすごいです。
例えば

・世界でも意地悪行動が突出している日本人
・協調性という名の蟻地獄
・「得していそうな人が生贄になる」

この本を読んでいると、自分の浅ましさが嫌になります。
自分の価値観を人に押し付けたり、押し付けないまでもあの考え方は変だわ、なんて分かろうともしないで自分で納得して片づけてしまう。特に、年を取るとその傾向は顕著になっていくように感じます。

以下、抜粋
『自分とは意見の分かち合えない人がいたり、自分が正しいと思う行為に背く人がいたら、それを頭ごなしに否定するのではなく、その理由やそういった齟齬を生んだ背景をわかろうとする試みを努力は必要不可欠だと思うのですが、考えることに怠惰な人々は情動に身をゆだね、群衆という一体感に陶酔してします。人類の歴史とともにあり、途絶える気配がない戦争は、まさにそうした人類の想像力の欠落と精神の怠惰のあらわれなのではないかと思うのです。』

残りの人生、思慮深く他者の意見を否定せず生きることを目標にしたいと思います。
そんなにすぐにはできないと思いますが、気長によろしくお願いしますm(__)m